KATANA HEAD MkII × BOSS TONE STUDIOで学ぶ、失敗しないBOOSTERの使い方

恐らく多くのギタリストが使用しているであろう歪み系エフェクターですが、これには大別すると2つの使い方があります。

1つはメインの歪みとして使う場合。この場合は歪み系エフェクターをメインに音作りをしていきます。

もう1つはブースターとして使用する場合。この場合はアンプ、もしくは後段の歪み系エフェクターをメインとして音作りをしていきます。

今回の記事では前回と同様にKATANA HEAD MkIIとTONE STUDIOを使って、歪み系エフェクターをブースターとして使うやり方を解説していきます。

歪み系ペダルを「ブースターとして使う」ってどういうこと?

恐らく初心者ギタリストの多くがブースト系ペダルと聞けばCLEAN BOOST・MID BOOST・TREBLE BOOST辺りを思い浮かべると思います。

これらは歪み量をあまり増やすことなく音量や特定帯域を持ち上げる事が出来るので、音量だけグイッと上げてソロで抜けさせるみたいな使い方が得意なんですね。

それに対して歪み系ペダルをブースターとして使用する場合、GAINやDRIVE(歪み量)を上げずに音量やトーンを上げます。

すると音の輪郭とか押し出し感だけをブーストする事が出来るようになるんですね。

実際にKATANA HEAD MKⅡでT-SCREAM(チューブスクリーマー)をブースターとして使用した場合のON/OFFを聞き比べてみましょう。

■ブースターOFFの場合

■ブースターONの場合

ギターだけで聴くと分かりにくいかもしれませんが、音量が上がって音色も少し明るくなっていますね。

この様に予めアンプ側である程度の音を作っておいて、その手前に歪み量を0~15くらい薄っすらと、TONEを良い感じの明るさまで持ち上げた歪み系ペダルを繋ぎます。

すると歪みのキャラクターはアンプ側そのままに、音圧とか抜けだけがグッと持ち上がります。

単純に音量を上げるだけじゃなくて、ペダル特有の帯域の癖(中域が持ち上がるとか、高域がクリアになるとか)が乗っかるので、純粋なBOOSTERとはまた違うニュアンスが出せるのが最大のメリットだと言えるでしょう。

ペダル側の設定:ドライブは絞る、レベルは上げる

私はどのペダルを使うにしてもブースターとして使う場合はGAIN0、TONE100%の状態から調整することが多いですね。

エフェクトレベルはパッシブなら80、アクティブなら60辺りから微調整すると良いと思います。

BOTTOM(分かりやすく言うとローエンドですね。BASSの下の部分。詳しくは前回の記事を参照)は0で良いと思います。ここも色々と使い方はあるんですが初心者向けではないので割愛させて下さい。

例としてブルースドライバーだとこんな感じのセッティングからスタートします。

TONE100%(画像の場合+50)だと明るすぎなのでなんか心地いいなと感じるちょい下くらいまで下げて、GAINは使用しているペダルの色みたいなのを重ねたいかどうかで薄っすらと足すのか決めるって感じです。

GAINは基本的にあると邪魔なので(アンプ本来の音色を損なう場合が多い)0で使う事が多いですが、足す時は2~3とか5とか高い時だと15辺りまで上げることもあります。正直この辺は好みなので音が少しでも濁るようなら無し、個性だと感じるならアリくらいの感覚で良いんじゃないでしょうか。

TONEを良い所の下まで絞るのはギターの高域はバンドアンサンブルの中において自分が思っている以上に抜けるからですね。

これはTONEに限らない話なんですが、バンドの中で良い音を作りたいならギター単体の良い所の一歩下くらいを目指すと良くなる感じがあります。

例えばEQだと高域は気持ち控えめ、ミドルは気持ち高めみたいな。

ギター単体だと理想のちょい下くらいに居るんだけど、これが曲になるとめっちゃ気持ちよくなるんですね。

ある程度ギターに慣れてきたら自分のギターを録音して曲と重ねてみて下さい。もしくはバンドで弾いた曲を録音して聞いてみるのも良いですね。沼の入り口がそこにありますꉂ(´꒳`  )

個人的にオススメのペダル

『ブースターって言ってもどれ選んだらいいか分からないよ』という人の為に使い方別にオススメを紹介します。

BOSS BluesDriver(BD-2)

俗に言うBD系の元になったペダルですね。

アンプライクな歪みと広いレンジが特徴のオーバードライブ系のエフェクターになります。

この動画でも説明しておりますが、KATANAのBROWNアンプを使う上で非常に相性の良いペダルなんですね。

私もここを入り口に始めたのでブースターとしての基準みたいな位置付けで考えているのですが、とにかく癖が無くてそれでいてギターの美味しい帯域の太さを足してくれる万能タイプっていうイメージが強いです。

KATANAアンプ発売当初から数年はこの組み合わせだけで完成でしょみたいな論調もあったくらいには優秀な子だと思います。

KATANA以外だと個人的にはMarshall系と相性が良いのかなと。BLACKSTARやBognerみたいな。

ミドルが強すぎるように感じるけど、アンプの癖を壊さずにギター本来が持つ魅力みたいなのを引き出してくれるので意外と実用的だったりします。

Ibanez TubeScreamer(TS808)

個人的に好きなヤツでして、モダンメタルサウンドや現代のアニゲーソンを演奏する人にオススメしたいペダルになります。

特徴はローが引き締まってミドルが良い感じに持ち上がる事ですね。その上で余分はハイを抑えてくれるのでとても気持ちよく演奏する事が出来ます。

BROWNアンプとの相性も良くて、私からしてみればボードに金掛けるよりもこれとリバーブだけで音作った方が良い音作れるぞって思った経験は両手じゃ数えきれないですね。

私自身がタイトな音を好むこともあって輪郭のハッキリした切れ味ある音を出したいならTS、ダイナミクスを重視してピッキングニュアンスで勝負したいならBDっていう風に考えてます。

Horizon Devices Precision Drive(Horizon Drive)

これはKATANAには搭載されていないんですが、メインのHelixLTで使っているペダルになります。

TSをハイゲイン向けに調整したペダルと言えば分かりやすいですね。

TSは割と尖った性能をしているんですが、このペダルはどちらかと言えばアンプの良さを引き出す方向で調整されていて、なおかつ音が滅茶苦茶タイトになります。

私はメサ系アンプが好きなのですが、マジで相性良いと思いますよ。普通に弾いてて脳汁出るレベルの気持ちよさがあります。

ただ欠点を挙げるならそれなりに良いお値段します。4万円くらいじゃなかったかな(’’?

私はマルチを使っているのであまり気にした事無かったのですが、自分のプリセットを実機で用意しようとしたらSTADIUM買ってもお釣り来るんじゃ……って少し恐怖しますよ。

これガチで言いますけど、HelixLT使ってるって言うと金持ってんねって言われるんですね。逆ですよ。ボード組んだ方が絶対高い。断言しても良い。その辺のペダルボードの方が絶対高い。お前それ作るのに今までいくらかけたんだと。使わなくなったペダルは売るから意外とそうでもないっていう人居ますけど、そういう人に限って普通に2~30万くらいのボード組んでたりするんですよね。怖いよマジで。つーかお前売ってないだろ。家に飾ってんだろ。俺知ってるからな。ぴえん。

BOSS Super OverDrive(SD-1)

王道の歪みエフェクターにして最も売れているんじゃないか疑惑のあるペダルですね。

初心者が一番最初に買うエフェクターっていう印象が個人的にあるのですが、やはり弾数が多く中古市場に溢れている事、どんな場面でも対応できる汎用性の高さ、何よりMarshall系アンプとの相性の良さがあります。

特徴としてはTSに近いですが、TSほどタイトではないので他のジャンルでも違和感なく使いやすいっていうメリットがありますね。

私くらいの世代だと学生の頃当時の流行だったパンクロックをやっていた人はSD-1とRATもしくはMarshall系アンプの組み合わせが多かった記憶があります。

私にギターを教えてくれた先輩もフェンダーストラト+SD-1+Marshall系アンプっていう構成でしたし。

実際の使い方

ブースターの使い方は2種類あります。

1つは常時かけっぱなしにする使い方。私も基本このタイプです。

もう1つがソロやLeadの時だけONにする使い方ですね。

この辺はその人のスタイル次第なのでどっちの方が良いよって事は無いんですが、下の使い方をする場合は音量差を意識する必要がありますね。

どのくらい音量を上げれば良いの? って話なんですが、セッティングや演奏する環境にもよるので一概には言えません。

一応目安としては2.5dB辺りから調整すると分かりやすいと思います。

ありがちな失敗:ペダルのドライブを上げすぎる

ブースターとして使うつもりがついペダルのドライブつまみも上げてしまって、結果的にアンプの歪みとペダルの歪みが重なって輪郭がつぶれる、というのはよくあるパターンではないでしょうか。

私もブースターというわけではないのですが、当時所有していたMETAL ZONEとハイゲインアンプ(JTMシリーズやレクチ、CUBE等々……)って合わねぇよなぁ、このペダルってどう使えばえぇんや分からんわーみたいな感じで手放した過去があります。

そういう経験があったからこそ、敢えて両方とも歪ませて使える音は作れないかと挑戦した事も一度や二度ではありません。

まぁ私のXを見て下さっている方であればご存じの通りほぼほぼ全敗と言って過言ではない結果に終わっておりますが……。

そんなわけで特にハイゲイン系のAMP TYPE(LEADやBROWN)にオーバードライブ系ペダルを普通の歪ませ方で足すと、音が団子状態になりやすいので注意してください。

『ブースターとして使う』と割り切るなら、前述のとおりペダルの歪み量は基本0〜低めのまま固定して、レベルだけで音量を調整する、というルールを決めておくと迷わずに済みます。

歪みのキャラクターを足したい時は、歪み量をちょい足ししながらアンプの歪み量をちょっとずつ削ってバランスを取りましょう。

まとめ

  • 歪み系ペダルはドライブを絞ってレベルを上げると、歪みではなく音圧・抜けを足す『ブースター』として機能する。
  • アンプ側の歪みは先に土台として作っておく。
  • 繋ぐ順番はギター→ペダル→アンプのINPUT(もしくはメインの歪みペダル)がベター。
  • ボードを組む場合はVol→ピッチシフター(チューニング用)→EQ(カット系)→ブースターの順。
  • 歪みの総量は全体で100を超えないようにする。お勧めはアンプにもよるけど35~65の間が綺麗に聞こえる。

他にも分からない事、○○の使い方を教えて欲しいなど質問、要望があれば気軽にコメントして下さいね。一応ギター以外の事でも私に答えられる範囲であれば基本的に全て対応いたします。

以上です。また次回の記事でお会いしましょう。