Aria Pro IIってどんなブランド? 国産ギターの隠れた名門を語らせてくれ\( ‘ω’)/
皆さんはAria Pro Ⅱというブランドをご存じでしょうか? おぉっと気を付け給え、Ariaを知らないなんて言うギタリストが居たら私は思わずブン殴ってしまいます。
Aria Pro Ⅱとは荒井貿易が展開しているエレキブランドでして、他にもアコギ担当のAria、初心者向けストラトタイプのLegend、同じく初心者向けレスポールタイプのBlitz等があります。
まぁ端的に言えば荒井貿易のエレキ部門の主軸となるブランドであり、初心者や中級者にも手に取りやすい価格設定のモノからプロでも使えるハイエンドモデルまで幅広く取り揃えているブランドですね。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
動画内でもお話している通りイメージとして自動車メーカーのSUZUKIがピッタリでしょう。
安っぽいではなく安い、けれども高品質、下のモデルは電装系が壊れやすい、でも見た目は高級感ある。
とにかく実用的で演奏性という面においては隙が無い程フレンドリーなブランドでございます。
代表機種のPEが分かりやすいですね。レスポールの欠点をひたすら取り除いて、けれどもサウンドの特性は残しつつより汎用的に使いやすい所に落ち着けているという感じで、わりかし弾きやすいけど器用貧乏なとこあるーっていう風に思って頂ければ間違いないですよ。
ということで今回はAria Pro Ⅱついて語っていきます。
そもそも『Aria』ってどこから来た名前?
冒頭でも書きましたが、Aria Pro IIを運営してるのは名古屋に本社を構える楽器商社の『荒井貿易』です。1956年創業のわりと歴史ある会社ですね。
ブランド名の『Aria(アリア)』ですが、これ実は創業者の『荒井(Arai)』のアナグラム(文字の並べ替え)になってます。「Arai」の「i」と「a」を入れ替えると「Aria」になるっていうね。しかも『アリア』は音楽用語(独唱曲のこと)でもあったから、ブランド名としてめちゃくちゃハマったっていう。狙って作ったにしては出来すぎてるという説もありますけど、この語呂の良さは正直センスあると思います。
『Pro II』が付いた理由
最初は『Aria』や『Aria Diamond』名義でソリッドギターを売ってましたが、1975年ごろに『Aria Pro II』へ改名します。
理由はシンプルにアコースティックギターの『Aria』とエレキギターのラインを差別化したかったからですね。『よりプロ志向の完成度を目指す』という意味で"Pro"を付け加えて、更にアリア時代より一歩進んだモノづくりをするという気持ちを込めて"II"を追加したっていう感じです。
コピーモデルからオリジナルへ
70年代当時のAria Pro IIはフェンダーやギブソン、リッケンバッカーあたりのコピーモデルがラインナップの中心でした。この辺は同時期の国産メーカーにありがちな流れで、Aria Pro IIが特別狙ってそうしていたわけではないです。
そして70年代後半では高品質なコピーモデルを作るメーカーやブランドで溢れ、品質勝負から価格勝負の世界へと移り変わる節目が訪れます。同時に、訴訟大国であるアメリカのギターのコピー品が人気を得すぎている事をいち早く察知しました。伊達に貿易会社やってねぇってのが分かりますね。
こういった経緯で独自設計のオリジナルモデルを積極的に打ち出していく事になりました。中でも代表格がレスポールタイプの『PEシリーズ』と、スルーネック構造のベース『SBシリーズ』ですね。
特にSBシリーズは海外のアーティストからも評価が高くて、『見た目が他ブランドと違って独特』『演奏性が良い』『下手すりゃオールドのビンテージ機より弾きやすい』なんて言われるほどヒットしました。Aria ProⅡが世界的にベースブランドのイメージを持たれているのはこのせいですね。
そしてこの時代のAria Pro IIを支えていたのが、長野県松本市にあったマツモク工業。フジゲンと並んで"ジャパンメイドギターの礎"を築いたと言われる名門工房で、完成度の高さは今でも話題になるレベルだったりします。
今のAria Pro IIについて
現在も荒井貿易のブランドとして存続していて、Aria(アコースティック中心)とAria Pro II(エレキ中心)で棲み分けしながらラインナップを展開しています。
価格帯的には初心者〜中級者が手を出しやすいゾーンが厚めで、価格の割にしっかり作られてるというのが一番の印象ですね。
その代わり高級機種どころか10万円を超えるようなモデルはあまり購買意欲を掻き立てられないという不遇な立ち位置に居ます。
どうしても下のモデルが『これで十分じゃん』っていう出来なのと、上のモデル買うなら他ブランドの方が所有欲を満たせるっていうね……。仮にSUZUKIが2000万円のスーパーカーを出したとして、同じ2000万ならフェラーリ買うよねっていうのと同じです。ふぐぅ……。
まとめ
Aria Pro IIは、荒井貿易という老舗楽器商社が生んだ国産エレキギター・ベースブランドで、名前の由来は創業者『荒井』のアナグラム。コピーモデル時代を経て、PEシリーズやSBシリーズといった独自設計のヒット作を生み出し、80年代のメタルブームにもガッツリ乗っかった、というのがざっくりした歴史の流れになります。
フェンダーやギブソンみたいな"王道の存在感"は無いですが、その分『意外と面白い設計に挑戦してくるブランド』として、中古市場でもファンが多いです。機会があれば何度か触ってみて下さい。個性的で面白い機種が沢山あります。







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