チューナーは正確だけど正確じゃない? ±0セントでもギターの音程がズレる理由
チューナーで±0セントに合わせたのに何故かコードが気持ちよく響かない。クリップチューナーで音程を合わせたのに足元のチューナーだと微妙に音がズレている。そんな経験はありませんか? ありますよね? あるんだよバカヤロウ。
結論から言うと、チューナーは壊れていません。「測定が正確である事」と「演奏上の音程が正確である事」は別の問題なんですね。そういう話をやっていきます。
チューナーは『いま鳴っている音』を測っている
チューナーは鳴っている音の周波数をA4=440Hzの12平均律と比べ、ズレをセント(半音=100セント)で表示しています。±0は『基準の音と一致している』という状態ですね。
前回の記事で基音と倍音のお話をしました。 更に音というのはアタック(出音)→ディケイ(アタックからサスまでの減衰音)→サスティーン(安定音)→リリース(サスから消音までの減衰音)の4つで構成されています。
この時基音の音をメインに倍音も拾いつつ周波数を測定しているわけですが、この時アタック音で計測しているのか安定音で計測しているのかで結果が微妙に変わる事があります。
サスティーンをメインに計測した場合そこまで大きなズレにはなりにくいですが、アタック音は力加減や弾いている位置、弦高やフレットの高さ、ゲージやナット、もしくはチューナーそのものの反応速度によっても変わってきます。また、使用しているギターでもかなり変わります。
例えばカスタムコンポーネントでFloyd Rose Original搭載のギターであればアタックからサスティーンまで比較的安定した音が出ますが、安価なモデルでFloyd Rose Special搭載のギターだとボワンボワンボワンみたいな感じで真ん中行ったりブレたりを繰り返すみたいなのが頻発したりします。
なので出音が安定しないなぁっていう場合には実演奏を考えて、ゆったりとしたリードトーンがメインならサスティーンで、リズムギターでかき鳴らすとかならアタック音をメインに調整した方が結果良くなる事が多いですね。いうてこの辺の塩梅はある程度慣れが必要かなぁとは思いますけど、やってれば慣れるんで無問題ですねヽ(゚∀゚)ノパッ☆
平均律は『妥協の産物』
エレキギターでは一般的に12平均律が使用されています。なのでオクターブチューニングを行ったとしても純正な整数比から少しズレが生じてしまうんですね。特に長三度は純正より約14セント高く、和音を伸ばすとうねりとして聞こえることがあります。音程が正しいことと、和音が美しく響くことは別と言われるのはこれが所以ですね。
ちなみにこれらを解決するために開発されたのがC.F.Sだったり、バズフェイトンだったり、True Temperament(通称TTフレット)だったりします。コードトーンの響き方が全然違うので綺麗に聞こえるっていう人も居るし気持ち悪いっていう人も居ますね。ちなみに私はC.F.Sのギターを使用した事がありますがイマイチ違いが分かりませんでした。だってコードとか普段弾かないですし(ぁ
チューナー毎の得手不得手
クリップ式・ペダル式・スマホアプリ・ストロボ式には、それぞれ得意な場面があります。
- クリップ式:空気を伝わる音ではなくネックの振動を拾うので、周囲の雑音に強くギター本来の出音が整うのが強み。ウッドトーンを含むので近年はこちらが主流になりつつある。
- ペダル式:ピックアップからの電気信号を測るので、環境音の影響を受けず観客が聞こえる音に最も近いチューニングが出来る。12平均律のギターで(←ここ重要)コードトーンを大事にしたい人には向かないかも。ただしライブメインでペダルボード組むならならこっちかな。足元に余裕無いならクリップチューナーでも問題ないよ。
- スマホアプリ:メリットは実質無料な所。デメリットはそれ以外。まぁ静かな環境であればそれなりに使えるかな。
- ストロボ式:モノによってはガチ精度。0.1セント単位とかで測れる。安ギターとかで使うとストレスヤバそう。
チューニングは必ずしもチューナー通りである必要は無い
って言っちゃうと勘違いを生みそうなんですが、ある程度ギターの音程に慣れるまではチューナーに合わせて弾いた方が良いと思います。私も基本的にはチューナーに合わせてます。まぁ昔は6弦だけ若干高めに設定していたりした時代もありますけど。
まぁまぁまぁそういうのは置いといてですね、ある程度ギターを弾き込んでいくと音感というのが育っていきます。
その結果どうなるかというと、コードとかを鳴らした時になんか単音並びにコードトーンに違和感を覚えたりする事があるんですよ。私はコードを普段使用しませんが、耳コピをやっていると微妙に音がズレて聞こえたりすることが多々あります。
耳コピして譜面に起こす際には理論に沿ってスケールを追っていく形になるのである程度答えが見えてきますけど、実際に演奏するってなると完コピをするならその差は埋めたくなるわけですね。
恐らくコードを鳴らすギタリストであれば同じような感覚に陥っていると思います。多分流れ的にこうなんだけどなんか違和感あるぅーみたいな。それが倍音なのかチューニングのズレなのかは分かりませんが、ある程度自分の音程に自信があるならチューナーから多少ズラしても問題無いですよ。
この時の差って多用してるコードトーンに引っ張られる形で成り立っているはずなので、数セントの差であれば自分を信じて調整してみて下さい。それが貴方の武器になります。
まぁ言うても半音とまではいかなくとも50セント(一般的なチューナーで真ん中から端まで行くくらい)ズレてるとそれはちゃうやろってなりますけどね。
あとがき
まとめじゃないんです。あとがきです。
チューナーって基本的に周波数を拾うモノなんですね。A4=440Hzの12平均律っていう世界共通の基準があるんですけど、全てのメーカーがこれでチューナーを作っているわけではないんですよ。
まぁ細かい話は割愛して、この440Hzを正確に定義できない(環境差)と全体チューニング(多弦ギター&ベース含め)の調和っていう面で各メーカー各機種毎にこの誤差を抑える工夫というモノがされています。流石に詳細は私も分からないですけど、複数のチューナーを使ってみると一目瞭然だったりします。
A社のチューナーで合わせるとB社のチューナーでは数セント狂うとか当たり前ですからね。私の手持ちでもアコギ本体のチューナー、BOSSのクリップチューナー、KATANA:GO、スマホアプリ、DAWソフトでそれぞれ適正値っていうのは変わってきますし。なので最初は色んなチューナーを使うのではなく一本基準になるものを選んで、そこから耳を育てるのが良いと思います。
そういう意味ではやはり音叉が最強なんでしょうけどね。一時期はギターのチューニングは耳で出来ていたけど、今は大分狂ってたりするので常に音程を意識するっていう習慣も大事だなぁと改めて思いましたまるこなみ( ˙꒳˙ )






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