エレキギターのボディ材『バスウッド』ってどうなの(’’? 経緯からサウンド特性、現在の評価まで簡単に解説します。

2026年9月18日

ボディ材の話でアルダーやアッシュと並んでよく名前が挙がるバスウッド。安いギターに使われる材っていうイメージが強いですが、何故ここまで広く使われるようになったのか、音の特徴はどんな感じなのかご存じですか? 

今回はそんなバスウッドについて簡潔にまとめていきます。

バスウッドとは

バスウッドはシナノキ科の落葉広葉樹で、日本では『シナノキ』や『ボダイジュ』と呼ばれる木ですね。比重は0.41前後とかなり軽量で、木目がほとんど目立たないクリーム色〜淡黄色をしています。

使われるようになった経緯

バスウッドがギターのボディ材として広まった主な理由は、軽量で柔らかく加工しやすい上に安く仕入れられるから。

しかし実際にはそれ以外にも様々な要因が奇跡的に絡み合った結果があったりします。

以上の事から、エレキギターとの相性が良い+育つのが早く大量生産に向いているバスウッドが廉価モデルの中で主流となってきたのです。

※この頃からエントリークラスの競争が始まります。今よりも多くのブランドがありましたが、クオリティが割とお察しだった事もあり、安かろう悪かろうは淘汰されていきました。また、低価格で高クオリティを維持していた一部ブランドは円高終了と同時に維持出来なくなり撤退となった歴史もあります。

登場時の評価

バスウッドがよく見かけられるようになったのは1980年代後半〜2000年頃。エディ・ヴァン・ヘイレンモデルやイングヴェイ・マルムスティーンモデルなど、ハイゲイン系のシグネイチャーモデルにも一時期採用されていました。

ただ当時の評価は皆さんもご存じかと思いますが、お世辞にも高くはありませんでした。廉価モデルに多く使われていたこともあって、実際に粗悪な個体に当たった人の印象がそのままバスウッド全体の評価になってしまった側面があります。安かろう悪かろうそのもので、バスウッドボディ=ハズレっていう認識は割と一般的だったように思います。

サウンド特性

音の特徴は一言でいうとクセがなくフラット。特定の帯域にピークが出にくく、特徴が無いのが特徴を地で行く感じ。この素直さのおかげで、ピックアップやアンプの個性をそのまま引き出しやすく、弾き手が音作りの主導権を握りやすい一面があります。

一方でデメリットとして、硬度が低いぶん低音の締まりが甘く出やすい、傷がつきやすいという声も。良くも悪くも材そのものの主張が薄いことが評価の分かれるポイントになっていますね。

現在の評価

バスウッド=安物という認識の人は大分減ったのかな、という風に感じてます。

SuhrやTom Andersonといったハイエンドブランドのカスタムモデルでもあえてバスウッドを選んでいるケースがあり、メイプルトップやステンレスフレットと組み合わせることで化ける印象があります。
ロックやメタル、フュージョンなどハイゲイン・テクニカル系のジャンルとの相性の良さも根強く評価されていますよ。

まとめ

バスウッドは『ただ安いから』ではなく『軽くて素直な音だから』選ばれることも多い材。実際に扱ってみるとそのギターの良し悪しが素直に出てくるので、悪いと感じたらそれはバスウッドだから悪い、ではなくそもそも作りが悪い、と考える方が自然です。

ちなみに私はアルダーよりバスウッドの方が好きですよ\( 'ω’)/