エレキギターのボディ材、杢目(木目)の違いを一覧にしてみたぞ(`・ω・´)
『アルダー』『アッシュ』『マホガニー』――ギターのスペック表でよく見る木材ですが、実際の見た目の違いを把握している人は少ないと思います。杢目は単なる見た目の個性じゃなくて、サウンドの傾向を知る手がかりにもなります。
今回は代表的な7種類のボディ材を、杢目の見た目とサウンド特性の両面から見比べてみましょう。

アルダー
ストラトでよく使われている木材。ローミッド~ミドル辺りにピークがあり、枯れたヴィンテージ系サウンドとの相性が良い。
ハンノキ属の広葉樹で比重は約0.4~0.5程度。
どちらかと言えば軽い方に入るかなっていう感じの重さ。
比較的柔らかく加工性が高い。
また、杢目が控えめなので塗装は塗りつぶし系が主。
サウンド特性からディンキータイプのような小さなボディよりストラトやジャズマスのような大きめのボディで使われることが多い。
アッシュ
トネリコ属の広葉樹でスワンプアッシュだと0.4、ホワイトアッシュだと0.7程度と種類によって倍近い比重の差がある。
総じて硬く、強度も高い。杢目がはっきりしていてアッシュは基本的に一発で分かる。
スワンプアッシュは主にギターで使われる軽量な材ですが、軽いモノは勿論の事密度の引き締まった重厚なモノも高値で取引されています。
逆にホワイトアッシュは木材の中でも重く硬い部類で、安価なベースで使われることが多いです。
硬い材なのでアタックが早く、明瞭な音が出ます。分かりやすく言うと(?)ハイエンドモデルにありがちな音の特性を持っている材ですね。エレキギターの格付け動画を見たことある人なら何となく分かってもらえると思います。
バスウッド
前回の記事でも紹介しましたが、シナノキ属の木材で柔らかく軽量な木材になります。
安価なモデルのギターは勿論のこと、モダン系ハイエンドギターでも採用される優秀な材でもありますね。
比重は0.4と軽量ですが、密度が無く柔らかいのでアッシュとは真逆のアタック感の物足りなさを感じます。
逆に密度が高く詰まったバスウッドなどはSuhrを始めとしたハイエンドギターで使われることが多いです。その場合3.7~3.8kgほどの重量になるので、3.3~3.5kgくらいのハイエンドモデルを見かけたらチェンバード加工を施して軽量化していると見て間違いないでしょう。
ミドルを中心とした比較的フラットなサウンド特性で、アルダーに似た感じに見えますが実態はアルダーと違ってボディ材としての自己主張が全くありません。
遠野志貴をアルダーとするならバスウッドは黒桐幹也みたいな感じです。これ以上ないくらいの表現だと思うんですが伝わらなかったらごめんなさい。
補足ですが、バスウッドは非常に柔らかい木材なので打痕とか付きやすいです。気を付けて下さいね。
マホガニー
正しく言うならセンダン科マホガニー属の木なんですが(ホンジュラスマホガニーとか)、エレキギターに使われるマホガニーにはアフリカンマホガニーのようなパチモン(言い方)がよく使われてます。ちなみにアフリカンマホガニーはセンダン科カヤ属なので本当にマホガニーではないです。ちゃんとしたパチモン(だから言い方)です。
比重は0.45~0.6程度。ディンキーシェイプのモデルで丁度良い安心感のある重さっていう感じですね。
派手さはないですが、しっかりとした杢目と濃淡が特徴。個人的にはアコギのトップに貼ってあると(・∀・)イイネ!!ってなる。エレキギターのバック材としては目立たない分自室でゆっくり眺めてると『あら、良いですねぇ~』の波が何度も押し寄せてきます。
重量や密度、硬さのバランスが良く、ミドルがふくよかで厚みがあり、しっかりと前に出る印象がありますね。メイプルトップだと更に抜け感が良くなるので非常に優れた組み合わせだと思います。
セン
アッシュの代替材として使用される木材ですが、比重が0.45~0.65とスワンプアッシュよりやや重い傾向にあります。
その為アッシュよりミドルの出が良いので、アッシュよりセンの方がエレキギターに向いていると考える人も中には存在します。ビルダーさんの中にはアッシュよりセンの方が面白いって事でセンを採用する方もいらっしゃいますし。
虎斑等の綺麗な杢が出る事もあり、ただの代替材でしょ、下位互換でしょみたいなイメージを持っていると良い個体を見逃すことになるので気を付けましょうね。
ポプラ
アルダーの代替材として使用される木材で、比重が0.35~0.45程度と軽くなってます。
アルダーは『どちらかと言えば軽い』ですが、ポプラはバスウッド並みに軽いです。というかほぼバスウッドだよこれ。なーにがアルダーの代替材だよばーか。
サウンド的にはアルダー↔ポプラ↔バスウッド↔マホガニーみたいな感じ。控えめなアルダーと言いますか、バスウッドより若干シャープな音がする。リアシングルならバスウッドよりポプラっていう感じだね。
あと当然だけどこいつも打痕に弱い。ぶつけると簡単に凹む。プレイヤーの心も凹む。気を付けてね。
ナトー
マホガニーの代替材の1つ。比重は0.45~0.65程度とほぼマホガニー。というか杢目以外大体マホガニー。
見た目もサウンドも落ち着いたマホガニーという感じで、濃淡がマホガニー程派手じゃない+マホガニーより硬い材なので音も当然マホガニーより若干硬く、ミドルのふくよかさも気持ち落ち着いているかなっていう印象。
正直マホガニーとかパチモン多すぎてどれも音的には似たり寄ったりだし、見た目で選んだ方が幸せになれるよ(アコギは音の差が如実に出るので自分が納得出来る1本を選ぼうね!!)。
まとめ
という事で主要なボディ材を纏めてみましたが、正直スペック表の材表記は割とアバウトなのでハイエンドモデル以外は大体パチモンです。一口にアルダーと言ってもそれがレッドアルダーなのかブラックアルダーなのかなんて分かりませんし。
ただ音の特性ってのは杢目と比重(最終的な重量)である程度共通している事が分かると思います。
なので必要以上にスペックに拘る必要は無く(オーダーするなら拘るべきですが)、このギターはこういう感じなんだ、得意なのはこういう感じなんだっていうのを理解する1つの要因として楽しんでいただけたら幸いです。







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